
毛髪移植後に最も重要なのは「自然さ」です。
毛髪移植をお考えの方が最も心配される点は、「移植したことが分かってしまわないか?」、「不自然に見えないか?」ということです。
実際に毛髪移植の完成度を決めるのは、単にどれだけ多くの毛髪を植えたかではありません。
前髪は自然に、後ろに行くほど豊かにつながる「グラデーションヘアライン」をつくることが何よりも重要です。
モディヘアプラントでは、このような自然な結果のために毛包一つひとつを細かく分類するシステムを運用しています。
毛髪移植で自然なヘアラインはどのようにつくられるのでしょうか?

人の本来のヘアラインをよく見ると、一様ではありません。
最も前側には細く柔らかい毛髪があり、
後ろに行くほど徐々に太く豊かな毛髪が続きます。
このような自然な変化をグラデーションヘアラインといいます。
もし最初から太い毛髪だけを植えると、
ヘアラインが不自然で人工的に見えることがあります。
そのため、前側には細い毛髪、
中間には中程度の太さの毛髪、
後ろ側には太く毛髪数の多い毛包を配置することで、
もともとの自分の髪のような自然な結果をつくることができます。
毛髪移植の核心は「毛包分類」です。

毛髪移植は、後頭部から健康な毛包を採取し、必要な部位に移し植える手術です。
しかし、採取された毛包はすべて同じ形ではありません。
毛髪が1本だけの毛包もあれば、
2本、3本、4本の毛髪が一緒にある毛包もあります。
さらに、同じ2本毛包でも2本とも太い場合がある一方で、
1本は細く、もう1本は太い場合もあります。
1本毛包も同様に、細い毛髪、中程度の太さの毛髪、
太い毛髪にさらに細分化することができます。
つまり、毛包の本数だけでは十分ではなく、
毛髪の太さや形まで考慮した細かな分類が重要です。
単純な4区画の分類では不十分な理由

一般的に使用される毛包分類容器は、4区画で構成されていることが多いです。
しかし実際の手術では、
毛包の種類がはるかに多様であるため、
4つの区画だけでは十分に区別することが困難です。
また、毛包の種類ごとに採取される数が異なるため、
すべての区画の大きさを同じにすると、
ある区画はあふれ、
ある区画はほとんど使われないという問題が生じることがあります。
結果として、こうした点は
手術過程の効率性と正確性にも影響を与える可能性があります。
モディヘアプラントは毛包分類容器を独自に製作しました。


モディヘアプラントは、市販の製品だけでは求める水準の分類が難しいと判断しました。
そこで、何度も設計を修正しながら
3Dプリンターを用いたオーダーメイドの毛包分類容器を製作しました。
毛包の種類に合わせて区画の大きさを調整し、
実際の手術環境に合わせて継続的に改良し、現在の形を完成させました。
冷却システムまで考慮した構造

毛包は手術中も最適な状態を維持することが重要です。
プラスチックは熱伝導率が低いため、毛包を十分に冷却することが困難です。
そのため、モディヘアプラントではステンレス製の冷却容器の中に
3Dプリンターで製作した分類構造物を組み合わせる方式で使用してきました。

現在は、何度もの改良を経て製作したオールステンレス製のオーダーメイド毛包分類容器を実際の手術で使用しており、毛包の状態を安定して維持しながら、より体系的な分類ができるよう設計しました。
今後もより良い手術結果のために、細かな部分まで絶えず研究し、改善してまいります。
顕微鏡で一つひとつ確認しながら分類します。

モディヘアプラントでは、
毛包を肉眼で分類しません。
顕微鏡を用いて
毛髪の太さと形を確認した後、
各位置に適した毛包に分類します。
しかし、人の目だけで
「細い」
「太い」
を判断すると、
基準が変わってしまう可能性があります。
そのため、モディヘアプラントでは
顕微鏡で使用できる太さ基準板(マイクロメーター)を独自に導入しています。
毛髪の太さを数値で確認します。
モディヘアプラントでは、






50㎛、
80㎛、
100㎛
の基準が表示された透明なアクリル基準板を使用します。
顕微鏡で実際の毛髪と基準線を比較しながら、
客観的な基準で毛包を分類します。
このシステムは、
担当者ごとに異なりうる主観的な判断を減らし、
より一貫性のある正確な毛包分類を可能にします。
分類した毛包は、実際の使用結果まで記録します。

モディヘアプラントでは、毛包を単に分類するだけで終わりません。
手術前に顕微鏡で毛包の数と太さを細かく分類し、各位置に適した毛包を計画に沿って移植します。
そして手術終了後には、実際にどの種類の毛包がどれだけ使用されたかまで患者様ご自身で確認できるよう、移植本数証明書を発行しています。
証明書には総移植本数だけでなく、1本毛包、2本毛包、3本毛包、4本毛包がそれぞれいくつ使用されたかもあわせて記録されます。
つまり、手術前に分類した毛包が実際の手術でどのように使用されたかまで確認できるよう体系的に管理するシステムです。
毛包を細かく分類する過程と、実際に使用された毛包を記録に残す過程は、すべて一つのシステムとしてつながっており、これらの記録は患者様ご自身でも確認いただけます。
小さな違いが自然な結果をつくります。
毛髪移植は、単に毛包を多く植える手術ではありません。
どの毛包を、
どの位置に、
どのような順序で植えるかが
完成度を決めます。
モディヘアプラントは、
毛包一つまで丁寧に分類し、
独自に開発した分類システムと客観的な基準を適用して、
より自然なヘアラインをつくるよう努めています。
このように目に見えにくい小さな違いが、
術後の自然さと満足度を高める重要な要素となり得ます。
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ毛包を個別に分類する必要があるのですか?
毛包ごとに毛髪の本数と太さが異なるためです。自然なヘアラインをつくるためには、位置に合った毛包を選んで移植することが重要です。
Q. すべてのクリニックがこのように細分化して分類しているのですか?
クリニックによって毛包の分類方法や基準は異なる場合があります。モディヘアプラントは、顕微鏡と独自の基準を活用して、より細かな分類を行っています。
Q. 毛包分類は結果に影響しますか?
自然なヘアラインを実現するうえで重要な要素の一つです。ただし、最終的な結果は患者様の薄毛の状態、毛髪の特性、手術計画など、さまざまな要因の影響を受けます。
モディヘアプラントの差別化は、見えないところから始まります。
毛髪移植の完成度は、単に多くの毛包を移植することではなく、毛包一つひとつをどれだけ丁寧に管理し配置するかによって差が生じることがあります。
モディヘアプラントは今後も、こうした小さな違いがより良い結果につながるよう、手術システムを継続的に研究し、改善してまいります。
参考資料
- Headington JT. Transverse microscopic anatomy of the human scalp. A basis for a morphometric approach to disorders of the hair follicle. Arch Dermatol. 1984;120(4):449–456. PubMed
上記の論文は、頭皮を水平に切断し、毛包が一つの単位(follicular unit)として群をなして存在することを初めて確立した古典的研究であり、毛包分類の概念の学術的基礎となる資料です。
本コンテンツは医療スタッフの監修を経て掲載されています。